はじめてテント泊では何かと不安が多いもの。テント泊のために事前に知っておきたい基礎知識、テント場でのマナー、テント場での手順や留意事項などをまとめましたので参考にしてください。
テント泊での登山スタイルを身につければ、行動範囲や楽しみの幅も広がります。
テント設営や生活術などを身に付けて、快適なテント生活を!
<テント泊の基礎知識>
👉テント泊準備編
・まずは体力づくり
・荷物の軽量化のポイント
・テント場情報の収集
・知っておきたいテント場でのマナー
👉テント泊実践編
・受付~テント設営~食事づくり~就寝まで の流れと押さえておきたいポイントをチェック。
テント泊は事前の準備が大切。
■まずはテント泊の荷物を担げる体力を養う。
■テントで重いのは食材→極力軽量化に努める。
■テント場の情報を山小屋のホームページなどでチェック。テント場の広さ、水場の有無など。
■テント場でのマナーを事前に知っておこう。
テント泊登山では、日帰り登山や山小屋泊りより、当然装備も増えるので荷物が重くなる。テント、シュラフ、シュラフマット、調理器具や食料などが加わるため、リュックも大きいものが必要ななってくる。そのため、重い荷物を担いで歩けるだけの体力がまず必要になるので、日頃からのトレーニングも心掛けたいもの。
荷物は必要最小限に抑え、軽量化に努めたい。
食材は、なま物や缶詰めなどよりも、フリーズドライ食品などの乾燥した食材を選ぶようにしよう。
例えば、乾麺、乾燥野菜や乾物、お湯で戻すだけのアルファ化米、味噌汁やスープ、丼物などもフリーズドライ食品があ
るので、これらを上手く組み合わせて軽量化したい。
また、2名以上で行く場合は、共同装備という考え方も有効だ。テント、火器類、食材など分担できるものは手分けし
して持参しよう。
これから行く山小屋のテント場について、事前に以下のような情報を収集しておこう。
テント場の広さ・幕営数
水場の有無
山小屋の炊事場の利用の可否
これらの情報は、山小屋のホームページなどで確認したり、山小屋に問い合わせて調べておこう。
狭いテント場や人気のあるテント場にはなるべくはやく到着するようにする。
また、水場の有無や山小屋からどのくらいの位置にあるのか、水場がなければ山小屋で買うか、途中の水場で汲んでおく必要もでてくる。
トイレの場所は、小屋に到着して受付をする際に確認しておこう。
山小屋でのマナーの他、テント場でのマナーも事前に知っておこう。
テント場では大きな音をたてたり、騒ぐのは厳禁。
テント場では、ちょっとした物音や話し声でもよく聞こえるもの。山小屋と同様に、大きな声で話したり、騒ぐのは慎みましょう。翌日の早朝の行動に備えて、明るいうちから眠り始める人も多いため、日没後はおしゃべりを控え、物音をたてないよう注意する。
食事後のコッフェルはキッチンペーパーなどで拭く。洗剤を使って洗ったりしない。
環境を守る心構えも大切だ。
ゴミは必ず持ち帰る。
ゴミや自炊後に出た生ゴミなどは、山小屋に捨てるのではなく、すべて持ち帰るようにしょう。ジップロックなどをゴミ袋として活用すると、匂いや水分が漏れずに済む。
事前に知っておくと役に立つテント泊の実践編
■山小屋で受付をしてからテントを設営する。
■テント設営の留意点
設営場所の選び方、テントの向き、テント設営時のチェックポイント
■テント内整理のポイント
■炊事の際の注意点
■就寝時のチェックポイン
テント場に到着したら、まず山小屋で受付を済ませましょう。
受付けをする前にテントを設営するのはNG!
また、山小屋とテント場が離れているケースもあり、まずは山小屋に寄るようにしよう。
受付では、氏名、住所、連絡先、行動予定などを記入し料金をお支払いする。
このときにテント設営の注意点や水場、トイレの場所などを確認しておく。
水場がない場合は、ここで水を購入しておこう。
その他、山小屋で購入可能なもの、炊事場の使用可否なども確認しておくとよい。
受付を済ませたら、テント場に行きまずはテントの設営だ。
設営場所は、できるだけ水はけのよい平坦地を選び、岩などが出ていないか確認し、小石は取り除いておく。
テントの入り口は風が吹き込まないよう、風下に向ける。
テントを設営したら、テントの四隅を固定し、張り綱でテンションをかける。ペグが刺さらないよう
な場合は、石を利用して張り綱を掛ける。
※テント設営は、事前に一度は自分で練習しておこう。
※ポールをスリーブに通すときは、押して入れる。引っ張ると連結部が抜けてしまう。
※張り綱に足を引っかけないよう注意する。
テントの設営ができたら、テントマットなどをテント内の床に敷き、リュックをテント内に入れ、テント内の整理整頓を行う。
使用頻度に応じて荷物の配置を考え、ヘッドランプや携帯電話などは頭付近の手の届くところに置き、濡れたものやゴミ袋は足元付近に、登山靴やサンダル、ストック、飲料水などは全室に配置するのがよい。
使用しないものはリュックの中に入れ、テント内が広く使えるようにしておこう。
また、テントに穴が開いたりしないよう、尖ったものはテント内に入れないよう注意しよう。
翌朝どこに置いたかわからなくなりがちなのが、テントの入っていた袋、シュラフの袋などの収納袋類。これらはひとつにまとめて、いつも同じ場所に置くよう決めておく。
夕食や朝食の調理場所は、山小屋の自炊室が使用可能でであれば利用するのもよいし、天気が良ければ山小屋の外にあるテーブルやベンチを利用する。何れも不可であれば、テント前の岩や石を利用して調理スペースを確保するか、テントの全室を利用して行う。
テント内部は火気厳禁で、テント外での調理が基本だが、山小屋の自炊室がなく、風雨が強く全室も使えないようなときは、例外としてテント内で調理する場合もある。その際は、ストーブの周りから燃えやすいものを取り除き、広いスペースをつくり調理スペースを確保する。火器を使用するときは、バーナーにのせたコッフェルなどを絶対に倒さないように細心の注意をはらうこと。
また、酸欠にならないように、入口やベンチレーターを開けて通気を確保することも忘れずに。
就寝のときは、ヘッドランプや飲み物などは手の届く枕元においておく。ヘッドランプは首にかけておくのもよい。
テント用の枕がない場合は、ザックに柔らかい衣類などを入れて枕代わりにしてもよい。
テント内では、周囲のテントからの話し声や物音、いびきなどが意外とよく聞こえてくる。気になり眠れないときは、耳栓が役に立つ。
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