スパッツ(ゲイター)には、夏山用と冬山用とがあります。冬山用は、夏山用よりも丈が長目で丈夫な素材や仕様となっており、防水性、耐久性に優れています。
雪山登山でのスパッツ利用の主な効果は、
①登山靴の中への雪の侵入を防ぐ
➁パンツの裾の濡れ、アイゼンの引っ掛けによる破れを防ぐ
➂足首の保温性を保つ
となります。
(夏用スパッツの場合、①~➂の効果が充分に得られません。アイゼンを引っ掛けると簡単に破れます。)
オーバーパンツを履いて、その上からスパッツを装着する場合、①➁➂何れの効果も得られます。オーバーパンツの下にスパッツを装着すると、①➂の効果は得られますが、➁の効果は得られないことになります。
通常オーバーパンツの裾は、スパッツと同様に丈夫な素材で、且つ保温性、防水性、耐久性などを担保しています。オーバーパンツを履いている時点で➁の効果は得られることになりますので、結局オーバーパンツの下に付けてもよいことになります。
しかもオーバーパンツにインナースパッツが付いていれば①~➂をすべてカバーすることになり、そもそもスパッツを付ける必要がなくなります。
あとは、スパッツをオーバーパンツの上に付けるか、下に付けるかは見た目でどちらが格好が良いかという個人的な美的センスになってきます。
ちなみに私は、オーバーパンツを履く場合には、スパッツは付けない派です。