4月でも残雪豊富な蓼科山七合目登山道
八ヶ岳も4月中旬を過ぎると稜線からは雪が消え、融雪が進む時期となるが、ここ蓼科山は八ヶ岳の最北に位置し、さらに七合目登山口からの登山コースは山の北斜面にあるため、遅くまで雪が残る(同じ蓼科山でも、すずらん峠苑地からのコースは南斜面にあるため、この時期には残雪はほとんど消えている。)。4月下旬から5月中旬くらいまで残雪期の登山を体験することができる。
残雪期からはじめる雪山登山
七合目登山口~蓼科山山頂
蓼科山七合目登山へのアクセスは、冬期通行止めが解除される4月の20日前後からになる。
この時期になると林道や登山口には残雪はほとんど消えている。
登山コースは夏道を辿るため、コースの詳細は以下を参考にされたい。
天狗の露地あたりから所々残雪を踏むようになる。
この時期になると蓼科山荘も営業を開始する。
山荘の前は日当たりもよく除雪しているので雪は少ないが、ここから森林限界までは雪が豊富に残っている。
山荘から先の登山道は全面雪で覆われている。クサリのある岩場も雪で覆われクサリは使えないが、階段状に踏み固められてかえって登りやすい。
森林限界までの岩場の急登も雪に覆われ、雪山登山の気分が味わえる。
森林限界を越えると雪は少なくなり、夏山気分で山頂に導かれる。
残雪期は温かな気候となり、雪山に慣れていない方でも取り組みやすい。本格的な雪山登山を目指す前に、まずは残雪期でアイゼンなど装備の取り扱いや雪上歩行などに慣れることからはじめることをおすすめする。
<コースデータ>
コース:蓼科山七合目登山口~(70分)蓼科山荘(将軍平)~(30分)蓼科山山頂~(70分)往路下山
コースタイム:登り約2時間40分、下り約1時間10分
高低差:高低差約630m
アドバイス:
・蓼科山荘より先からは登り降りで滑り止めが必要。
・残雪期登山としては、4月20日前後~5月中旬がおすすめ。
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