高い山・深い谷を実感する聖岳登山
2023年8月11日(金)-12日(土)で聖岳に登ってきました。お盆休みの初日、台風6号と7号の合間の好天に恵まれました。今年は南アルプスに行く機会が多く、南アルプスの標高差の大きさ、高い山と深い谷を実感しています。
今回の聖岳登山は、芝沢ゲートまで車で入り、便ヶ島の登山口からのコースでした。
芝沢ゲートに到着したのが7:30頃、既に駐車スペースは一杯で駐車するのに苦労しました。芝沢ゲートまでも通行止め区間があり迂回路を通るため通常より時間を要しました。
今回のコースは、登山口まで1時間半ほどの林道歩き、その林道も途中崩落しており迂回路を通ったり、登山道に入ってからも橋が落ちた仮設梯子を通過したり、極めつけは手動式のワイヤーロープウェイ(ゴンドラ)で川を渡ったりと本題に入る前にいろいろと障害をクリアしていくコースです。
本題の方は、標高差2000m以上の高低差のあるコース。
初日は樹林帯の長い長い急登を4時間くらい掛けて、よーやく薊畑の分岐に辿り着きました。途中には苔平という苔のきれいな場所がありますが見所はそれくらいでほとんど景色ものぞめないコース。忍耐の登りです。
薊畑分岐付近は草原のお花畑が広がり、長旅の疲れを癒す絶好の場所です。
ここで長い休憩をとり、20分ほど下った聖平小屋が本日の宿泊先です。
2日目は、早朝4:30スタート。この日も天気がよく、昨日の薊畑を通り、まずは小聖岳を目指します。
気持ちのいい朝日を浴びながら快調な歩みで小聖岳に立ちます。
小聖からはアップダウンのある岩場をとおりますが、この辺りは高山植物も多く見られました。
岩場から右の尾根に斜上し、その後はガレ場をジグザグをきって登り、聖平小屋から約2時間半で聖岳の山頂に立ちました。
3000mを越える聖岳山頂からは、富士山の大きさに感動、赤石岳への縦走路、遠く仙丈ヶ岳までのぞめ、お客様もここまで苦労して登ったこともあり喜びもひとしおの様子でした。
下山は往路を戻り、聖光小屋でのランチをモチベーションに下山しました。
高低差2000ⅿ以上、歩行距離30㎞以上の長丁場、深い谷と高い山を実感する南アルプスの山旅でした。
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