高見石~中山~にゅう周回
残雪期、山小屋のランチやスイーツを食べ歩くグルメな山歩き
八ヶ岳周辺の登山口へのアクセスは4月中旬を過ぎれば雪もなくなり、アプローチしやすくなる。国道299号線も毎年4月の20日前後には冬期閉鎖が解除され、麦草峠まで車でアクセス可能となる。
今回紹介するのは、規制解除したばかりの麦草等(白駒池駐車場)から、残雪期の北八ヶ岳を周回するコース。山小屋も営業しているので山小屋のカフェやランチを楽しみながら歩けるコースだ。来シーズンからは本格的な雪山を目指す方の足慣らしとしてもおすすめしたい。残雪歩き、展望、食、コケの森と楽しみが詰まったおすすめのコース。
山小屋グルメを食べ歩く
麦草峠・白駒池駐車場~白駒池~高見石
このコースの起点は麦草峠又は白駒池駐車場から高見石、中山、ニュウと3つのピークと展望所を繋いで白駒池に戻ってくる周回コース。コケの森の中を歩き、ピークでは眺望も期待できる。
コース途中の山小屋には、高見石小屋、黒百合ヒュッテ、白駒荘があり、山小屋のカフェやランチを食べ歩くグルメ登山が楽しめる。
白駒池の手前の十字路を右の高見石方面へと向かう。高見石までは1時間10分ほどの緩やかな登りの行程。
高見石小屋の横の岩場を登った高見石からは、眼下に白駒池がのぞめる最初の展望スポット。
高見石小屋では、テラスで話題の揚げパンを食してみたい。
高見石~中山
高見石から中山も約1時間10分の登りの行程となる。
オコジョの森を通り、樹林を抜けると見通しのよい中山展望台にでる。
ここからは残雪の天狗岳がのぞめる2つ目の展望スポットとなる。
中山から少し下っていくと分岐があり本コースは左のニュウ方面に進むが、時間に余裕があれば直進して黒百合ヒュッテに立ち寄るのもいい(往復40分ほど)。人気のビーフシチューも気になるところ。ゆっくり歩くなら1泊するのもおすすめ。
中山~にゅう~白駒池
分岐からニュウへはアップダウンはあるものの基本下りのコース。約1時間ほどでガレ場のニュウのピークに立つことが出来る。ここからは北八ヶ岳が一望でき、天狗岳や硫黄岳、富士山も遠望できる。
ニュウからは樹林帯の道を下り、稲子湯への分岐を2回見送り、約1時間ほどで白駒池へと戻る。
白駒荘の前をとおり、起点へと戻るが、最後に白駒荘へお茶に立ち寄り、山グルメを締めくくりたい。
日本有数のコケの森
本コースは「コケの三大聖地」とも言われる国内でも有数のコケのスポットを歩く。コース上には、白駒の森、かもしかの森、オコジョの森、にゅうの森といくつものコケの森を繋いで行く。この時期雪解けたところからコケが顔をのぞかせている。雪の下でも元気に生きている姿を垣間見ることができることだろう。
コース断面図
※最高点は中山
<コースデータ>
コース:白駒池駐車場~(10分)白駒池手前分岐~(60分)高見石(高見石小屋)~(70分)中山展望台~(10分)分岐(黒百合ヒュッテ往復40分)~(50分)ニュウ~(60分)白駒池(白駒荘)~(20分)白駒池駐車場
コースタイム:全行程 4時間30分
高低差:白駒池駐車場(標高2100m)、高見石(標高2320m)、中山(2496m)、ニュウ(標高2352m)、高低差約400m
山小屋:高見石小屋、黒百合ヒュッテ、白駒荘
水場:無し(山小屋で要購入)
アドバイス:残雪期は滑り止め必要。山小屋の営業状況は事前に要確認。
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