バリエーションコースで登る日向山
ガイド山行記
2022年11月3日(木・祝日)に「実践読図講習登山、日向山古道」を実施しました。この日は天気も良く、日向山山頂付近の紅葉は最盛期を迎えていました。
一般登山道ではない日向山へのバリエーションコースで読図講習を実施しています。道標はなく、踏み跡も薄いので、地図読みをしながら登るには適したコースです。
地形図の見方や読図とは何かから解説しています。
上部では、踏み跡も薄く膝丈ほどですが藪漕ぎもあります。
コンパスの使い方、コンパスを使うスチエーションなどの解説もします。
普段はなにげなく通り過ぎてしまいがちですが、地形の特徴と地形図をにらみながら1日過ごすと、山の見方がきっと変わってくることでしょう。
コース上では誰にも会いませんでしたが、白砂の山頂では、大勢の登山者が訪れて賑やかでした。
山頂でもコンパスを使い山座同定などを行います。
下山では、あらかじめ地形図に示された6箇所の現在地を特定しながらお客様に先頭を歩いていだだきます。このノゲーリングのようなアトラクションは、日頃の登山では味わえない面白さがあります。
今回は全問正解という優等生でした。
時には地図を片手に1日山を歩くのもいいものです。きっと新しい山の世界に出会えることでしょう。
参加者の声
ご参加いただいた女性のM.T様より、今回の日向山の読図山行のご感想をいただきましたので紹介いたします。
「ゲーム感覚で楽しく学べました。」
「読図というと、コンパスを使って歩くというイメージがあり、なんとなく難しそうと後回しにしていました。実際は、地形をよく観察しながら地図にどのように表されているのかを見比べる作業で、指定のポイントを見極める課題もあり、ゲーム感覚で楽しく学べました!
高度計やGPSに頼らず、体感で判断するのも面白かったです。特定のポイントから100m登った地点をあてたり、少し急な坂を150m下がるのと、緩い坂を150m下がる違いを経験してみたり、とりあえず実践してみることでわかることがたくさんありました。」
「読図にぴったりのコース」
「実践型講習の今回の日向山古道コースは、途中ではほかに登山者はおらず、読図に集中する環境としてぴったりでした。道は平坦な道から、そこそこの急坂、ひざ丈の笹薮道など、緩急変化に富んだ道で、地形の変化を分かり易くとらえられます。全体を通して盛りだくさんの内容でありつつ、登山として歩く要素もしっかりあり、とてもよく考えられたルートだと思いました。」
「今後の山歩きが楽しみになりました。」
「気軽に登れる近場の里山って、目印が少なく意外と迷いやすいですよね。そんな時に、この読図講習を受けておくと、山行中に気にするべきポイントを学べます。また、計画時に地図を読み込んでおきやすくなるので、思ったよりもハードだった等思わぬ落とし穴にはまらずに、楽しく登山ができるかと思います。何より、読図って意外と楽しいじゃん!と思えたことで、コンパスと地図をもって今日は読図登山にしようかなと、楽しいレクリエーションとして身近に感じるようになりました。また新しい登山の楽しみ方が広がりました~!」
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