八ヶ岳連峰の大展望をのぞむ八子ヶ峰コース
八子ヶ峰は、八ヶ岳連峰と霧ヶ峰高原を繋ぐ稜線にあり、東峰(最高峰1869m)、中峰、西峰と3つのピークをもつ山だ。稜線上はなだらかではあるが、アップダウンがある。稜線上には草原が広がり、八ヶ岳、蓼科山、車山、南アルプスなどの眺望に優れ、夏はトレッキング、冬はスノーシューで歩ける初心者向きのコース。
起点は、蓼科山登山口でもあるすずらん峠園地、又は白樺湖ロイヤルヒルスキー場にある八子ヶ峰公園で、今回はすずらん峠園地~八子ヶ峰公園へと縦走するルートで紹介する。
中央分水嶺の稜線を歩く。
蓼科山登山口(すずらん園地駐車場)からビーナスラインを挟んで蓼科山とは反対側の少し急な道を登っていく。すぐに開けて、後方に蓼科山や北横岳などが見えてくる。20分ほどの登りで、稜線に出る。
T字路を右に進むと、前方に山小屋「ヒュッテ・アルビレオ」が見えてくる。その先の左側に東峰(1869m)を示す標柱が立っている。これが最初のピークだ。
東峰から一端下り、登り返すと2つ目のピーク、その後2つ小さなピークを越えて行くと、右側に「しらかば2㏌1スキー場」のリフト乗り場の終点がある1833mのピーク(中峰)に到着する。
稜線上では左手(南側)に南アルプスの稜線が見え、左手(北側)には蓼科山が大きく見える。
この稜線は、八ヶ岳・蓼科山から霧ヶ峰高原へとつなぐ中央分水嶺でもあり、右手は日本海(千曲川)、左手は太平洋(富士川)に注ぐ川を分けている。
1833mピークから右手(北側)の斜面を下り、スキー場の広いゲレンドの急な道を下っていく。下りきったところにもリフト乗り場の終点があり、そこを左手の笹原の道へと入る。
ここからは膝くらいの笹原の道となる。笹原の最初の小さなピークが西峰(1757m)で、その後アップダウンを繰り返しながら進んで行くと、前方に霧ヶ峰(車山)や白樺湖が見えるベンチがあり、よい休憩ポイントとなる。
ここから道は90度左に曲がり、白樺湖ロイヤルヒルスキー場の上部の稜線を歩いていくようになる。左手には八ヶ岳連峰、前方には南アルプス、右手には霧ヶ峰高原が一望できる。やがて道は広いガレ場となりジグザグに下っていく。最後はスキー場のゲレンデを横切り、八子ヶ峰公園の駐車場に降り立つ。
<コースデータ>
コース:蓼科山登山口(すずらん園地駐車場)~(30分)八子ヶ峰(東峰)~(40分)八子ヶ峰(中峰)~(50分)白樺湖ロイヤルスキー場(八子ヶ峰公園)
標高差:最高点 南の耳1869m、高低差約200m
コースタイム:約2時間
アクセス:
マイカーの場合、中央自動車道諏訪南IC又は諏訪ICより約40分。すずらん峠園地駐車場(無料・約40台)が利用できる。公共交通機関は、中央本線茅野駅から夏~秋のみ路線バス(蓼科高原ラウンドバス/蓼科山登山口下車)がある。
アドバイス:
・逆コースの八子ヶ峰公園⇒すずらん園地の場合の方が、少し余計に時間が掛かる。
・何れにしろ縦走となるので車2台が必要。1台の場合は八子ヶ峰(中峰1833m)を往復するのがよい。
・中峰~ベンチまでの笹原は、笹が生い茂り道を覆い隠している箇所もあり、道を失わないよう注意したい。
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