瑞牆山登山コース情報
岩場・鎖場の入門コース
日本百名山・瑞牆山への登山コースは2つあり、今回紹介するのは、韮崎駅から路線バスも運行されている瑞牆山荘前からのコース。このコースは、岩場や鎖場の入門コースとして、岩場ははじめてという方にはよい経験となるコースだ。
瑞牆山荘~富士見平小屋
登山口は瑞牆山荘の前からはじまり、
ミズナラ林のゆるやかな広い道を登っていく。
林道を横切ると、少し急な道をジグザグに登るようになる。傾斜が緩んだ先には目指す瑞牆山がのぞめる展望所のベンチがある。
展望所を過ぎると、みずがき自然公園からの道を合わせ、ひと登りすると富士見平小屋にでる。小屋の手前の左側には水場がある。
富士見平小屋で瑞牆山と金峰山への道が分かれる。富士見平小屋には広いテン場もあり、瑞牆山や金峰山登山のよい拠点となっている。
富士見平小屋~瑞牆山山頂
富士見平小屋でひと休みした後、瑞牆山方面へと進み、ゆるやかな道を登っていくと、小川山への分岐がある。ここから急な下りとなり、天鳥川を渡る。
この辺りは林床の苔が綺麗な場所で、初夏には駒鳥のさえずりも聞かれる。
沢を渉ると目の前に巨大な岩が目に飛び込んでくる。桃を割ったように見える桃太郎岩だ。
桃太郎岩を過ぎ木の階段を登って行くと、最初の鎖場がある。傾斜は緩いが岩の上は滑りやすいので注意して登る。
しばらく岩がゴロゴロした道を登っていくと、2つ目の鎖場がある。ここも傾斜は緩いので、クサリを頼りに登れば大丈夫。
さらに進んで行くと前方に大きな岩が見えてくる。大ヤスリ岩だ。
大ヤスリ岩の基部を右から巻くように上がって行く。この辺りから堆積した大岩を縫うように進み、道は幾重にも分かれている。赤テープや指導標を頼りに進むが、どれも先で合流するのでルートを外れることはない。
一枚岩の鎖場は、最初からクサリを頼りにせず、右から登り、最後はクサリを頼りに上がる。
大ヤスリ岩が下方に見えるようになれば、左に大岩のある基部を上がり、みずがき自然公園からの道と合流し、山頂は近い。
しかしまだ鎖場があるので気は抜けない。
岩場に下がるクサリを直登するものと、左からクサリを頼りに岩場をトラバースするものとに分かれ、後者の方がやさしい。
さらにその上に短い鎖場があり、ここは段差があり、登りも下りも苦労する。この鎖場を越えれば、短い梯子を経て、岩の上の山頂に飛び出す。
<コースデータ>
コース:瑞牆山荘前登山口~(50分)富士見平小屋~(30分)桃太郎岩~(1時間30分)瑞牆山山頂~(2時間10分)往路下山
標高差:瑞牆山山頂2230m、高低差約660m
コースタイム:登り2時間50分、下り2時間10分、合計5時間
アクセス:
瑞牆山荘登山口まで、車で中央自動車道 須玉ICより約40分。無料駐車場100台。中央本線韮崎駅から山梨峡北交通の路線バスで約70分。
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