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蓼科山 すずらん峠コース

蓼科山  すずらん峠コース

諏訪富士とも呼ばれる端正な日本百名山


蓼科山 登山 コース ガイド
端正なおわん型の蓼科山

日本百名山のひとつでもある八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,530mの蓼科山。その端正な姿から諏訪富士の別名をもっている。

蓼科山の登山道は、南側のすずらん峠口(女神茶屋登山口)と北側の七合目登山口が主な登山口で、その他に竜源橋から天性寺原を経て蓼科山山荘に至るコースや八ヶ岳縦走路の大河原峠からのコースなどがある。

ここではメインのすずらん峠からのコースを紹介する。

標高差800mの腕試し

すずらん峠~蓼科山山頂

蓼科山 コース ガイド
最初の急登100mを見上げる。

すずらん峠からの登山コースは、標高差100m、200m、最後に300mの急登が段階的に訪れる。その間は傾斜は緩むが合計で800mの標高差を登ることになる。初心者・初級者の腕試しに最適なコース。

 

前半は樹林の中の道を行くが、行程の半分を過ぎた辺りから視界が開け、後方に南アルプスや八ヶ岳連峰が見えてくる。

 

標高2113mの道標がある辺りが中間点で、広場のようになっていてよい休憩ポイントだ。

 

 

蓼科山 登山 ガイド
森林限界手前の様子

後半はしばらく平坦な道が続き、少し下り幸徳平という場所を過ぎると、最後の標高差300mの直線的な急登を迎える。

 

徐々に視界が開けてきて、大きな岩がゴロゴロしているオオシラビソの枯れ木が立ち並ぶ中を進んで行く。

 

急登を登りきると、山頂直下で森林限界に達する。ここから岩場を縫うように斜上し、南側から東側にまわり込むように進んで行くと前方に蓼科山頂ヒュッテが見えてくる。ヒュッテからはひと登りで山頂だ。

山頂は大きな岩が堆積した広々とした場所で、その中に蓼科神社の奥宮の鳥居と祠があるので時間に余裕があればお参りしておこう。

 

女神の山に想いを馳せる。


蓼科山 コース ガイド
山頂からは八ヶ岳の全容がのぞめる。

すずらん峠の登山口は、別名「女神茶屋登山口」とも言われ、その昔蓼科山が「女乃神山」と呼ばれていたことを伺わせる。八ヶ岳に寄り添う女房役として女神のように見えることが名前の由来とか。蓼科山が流した涙が、女神湖になったという伝説も。

そんなロマンに浸りながら蓼科山に登るのも面白いかもしれない。


<コースデータ>

コース:すずらん峠~(80分)2113m地点ミドリ池~(80分)蓼科山山頂⇒往路下山(100分)

コースタイム:登山口から山頂まで約2時間40分、下山1時間40分

高低差:登山口標高1730m、蓼科山山頂2530m 高低差800m

山小屋:山頂付近に蓼科山頂ヒュッテがある。

水場:なし

アドバイス:森林限界では西からの強風に注意。西風がやや強くてもコースは東側にまわり込むため、風が防げることも。森林限界を越えるときに風向きに注意。

アクセス:マイカーの場合、中央自動車道諏訪南IC又は諏訪ICより約40分。すずらん峠園地駐車場(無料・約40台)が利用できる。公共交通機関は、中央本線茅野駅から夏~秋のみ路線バス(蓼科高原ラウンドバス/蓼科山登山口下車)がある。

 

蓼科山七合目登山口コースはこちら

冬期の蓼科山登山コースの様子はこちら