火打山 雪山登山ツアー
2022/4/30₋5/1で実施した「火打山1泊雪山登山」の様子です。
今シーズン八ヶ岳の雪山に何度も通っていただいた方々を、今シーズンの雪山の総決算として、火打山へお連れしました。
火打山は、頚城山塊の豪雪地帯にある日本百名山のひとつで雪深い山です。この時期にやっと山小屋も営業をはじめたばかりで、昨日も2000m以上では降雪があったばかりでした。
高谷池ヒュッテに泊り、2日目に火打山に登頂する 予定でしたが、翌日の天気予報が悪かったため、初日に火打山山頂を往復し、2日目は下山するだけの行程としました。
登山口まではきれいに除雪され、問題なく車で入ることが出来ました。
今年はどこも雪が多く、例年に較べ登山口付近も積雪が多い状況でした。
黒沢橋を渡り、最初の難所でもある十二曲の急登を登ります。雪は硬く締まった状態でした。スキー客が大勢登っていました。
十二曲を喘ぎ登ると、後方に黒姫山などの山々が望め、ほっとひと息です。
その後は一部露出している夏道をかすめながら、尾根をしばらく登っていくと傾斜は緩み、広々とした富士見平周辺にでます。前方には黒沢岳、そして右前方に目指す火打山がのぞめました。
今回のコースの核心部ともいえる、黒沢岳の西斜面のトラバース は、昨日降った雪が少し乗って、ほどよい硬さの雪質で歩きやすい状況でした。ここは急な斜面のトラバースなので、これまで練習してきた成果を発揮するところでもあります。
トラバースを過ぎ、高谷池ヒュッテに到着。チュックインを済ませ、昼食後に火打山に向かいました。
ヒュッテ前の高谷池はこの時期は雪に覆われ横断していきます。その後はほぼ夏道を辿り、雷鳥平を経由して、無事登頂を果たしました。
山頂からは360℃遮るものはなく、北信や北アルプス北部の山々の雄姿をのぞむことができ、登頂の達成感に浸りました。
登頂後、高谷池ヒュッテに戻り、思い思いに時を過ごしました。
ヒュッテはこの時期素泊まりのみとなっており、これまでのお礼の気持ちを込め、夕食・朝食を自炊し皆様に提供させていただきました。
夕方には火打山方向に沈む夕日で赤く染まった空を皆で眺めながら時を惜しみました。
参加者の声
今シーズン雪山5回目のご参加になる女性のR.Mさんより、今回の火打山登山についてご感想をいただきましたので紹介いたします。
他のツアーで見かけない火打山の雪山登山。しんどかった分、景色は最高!
2日目が雨予報のため、夜行バスで行きほぼ徹夜のまま初日に頂上アタックすることになりましたが、しんどかった分、山頂からの360℃の景色は最高でした。雪の火打山登山は他のガイドツアーでは見かけず、他の登山者がかなり少なくてよかった。山小屋で作っていただいたご飯も美味しかったです!帰りに日帰り温泉に立ち寄るなど、かなり自由に対応していただいてありがたかったです。
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