上高地へのバスも開通し、山小屋の営業もはじまる４月中旬以降がおすすめの時期となる。

上高地から蝶ヶ岳までのコースタイムは約７時間と長く、１日目に蝶ヶ岳ヒュッテまで行くか、徳沢までとするか、体力と相談の上計画しよう。

上高地から梓川沿いを徳沢まで約２時間歩き、徳沢からは長塀尾根の本格的な登山道となる。徳沢から蝶ヶ岳まで約５時間の尾根歩きで、取付きから樹林帯の中の急斜面の登りが続く。

標高２３００ｍ付近から傾斜も少し緩み、長塀山（2565ｍ）を越えると、緩やかなアップダウンを繰り返しながら登っていくようになる。

妖精の池（2600ｍ付近・この時期は雪に埋まっている）を過ぎると森林限界を越え展望が開ける。

蝶ヶ岳は明瞭なピークはなく、蝶ヶ岳ヒュッテの手前に最高点を示す道標がたっている。

蝶ヶ岳ヒュッテに泊り、翌朝、稜線を辿って蝶槍を往復しよう。天気がよければ穂高連峰の絶景をはじめ、槍ヶ岳や常念岳など北アルプスの山々の眺望が期待できる。