日向山 読図山行記
紅葉が目に眩しい11月初旬に、日向山で古道を辿る読図講習登山を実施しました。今回参加されたお客様は女性2名で、読図の本は読んだことはあるものの実際に地形図を見ながら山を歩くのは初めてという方でした。
日向山古道は一般登山道ではないため、踏み跡は薄く道標もないため、かえって読図を学ぶにはよい場所です。
最初に、地形図の見方や地形の特徴や法則などを解説し、登山スタート。
尾根にのったところで、読図のポイントや先読みの方法を解説。
尾根上のピークで一休みした後は、コンパスの使い方・役割りなどを解説し、実際にコンパスを使って進むべき方向を特定しました。
一定区間を区切りながら先読みを繰り返し、地形を読むコツや急な登りでは高低差の感覚を養う練習をしながら登りました。
古道では登山者に誰一人合うことはありませんでしたが、山頂には秋晴れの中、たくさんの登山者が登ってきていました。
山頂での昼食タイムの後は、コンパスを使って山座同定の練習。
迷いやすい尾根の下りの道を、お客様に先頭を歩いてもらい、地形図にあらかじめ記した複数の地点の場所を特定してもらいながら下山しました。
読図講習登山を終えて、これまで本で読むだけではコンパスの使い方がよくわからなかったのが、今回実践してみてわかるようになった、自分たちだけでは経験できないことが今回実践できたことがよかった、と地図読みに興味を持っていただけたようでした。
読図をマスターするには、地形図を持って何度も山を歩くことが大切だと思います。
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