にゅう・高見石 雪山コース
本格的な雪山登山の入門編としておすすめのコース
にゅうからの展望、凍結した白駒池、高見石からの白駒池の眺望など見所も多い北八ヶ岳の静かな雪山コース
北八ヶ岳のニュウ(標高2351m)・高見石(標高2249m)を巡る雪山コースは、アップダウンがあり本格的な雪山登山を目指す方にとって、雪山を歩くことに慣れるファーストステップとしておすすめのコースだ。渋の湯の登山口を起点に黒百合ヒュッテ(黒百合平)を経由して、ニュウ~白駒池~高見石と繋いで渋の湯に下りる周回コース。途中の黒百合ヒュッテに泊り、ニュウからの天狗岳の展望や、全面凍結した白駒池の上を歩いたり、高見石からの白駒池の眺望などをゆっくりと楽しみたい。またコース上には冬期営業小屋も多く初心者にとっては何かと安心だ。渋の湯までは茅野駅から路線バスが運行しており、冬でもアクセスが便利。
まずは、渋の湯から黒百合ヒュッテを目指す。黒百合ヒュッテまでは前半は多少傾斜があるが、全般になだらかな道で歩きやすい。
黒百合ヒュッテで1泊するなら、昼頃登山口を出発しても15:00頃には到着できのんびりと過ごせる。
黒百合ヒュッテからは中山峠を経由し、少し登るがニュウまでは下り基調。ニュウはひと登りすれば岩のピークに上がれ、天気がよければ、南側には富士山や硫黄岳、天狗岳の雄姿がのぞめる。北側には北横岳、縞枯山、雨池など北八ヶ岳が一望できる。
ニュウからは北側の白駒池に下る。白駒池は冬期は全面凍結し、池の上を歩くこともできる。白駒池の湖畔に建つ白駒荘も冬でも営業しているので休憩に立ち寄るのもよい。
白駒池から高見石へは今度は登りとなる。大きな岩がゴロゴロしている登山道も冬には積雪でならされかえって登りやすい。
高見石小屋の横から高見石に登ると、眼下に先ほどの白駒池を見下ろすことができる。高見石小屋も冬期営業小屋だ。
高見石からは、丸山方面に少し進んだ分岐を左に渋の湯へと下る。
<コースデータ>
コース:渋の湯~(2時間30分)黒百合ヒュッテ~(1時間)ニュウ~(1時間)白駒荘~(1時間)高見石小屋~(1時間30分)渋の湯
コースタイム:7時間
高低差:ニュウ(2351m)、渋の湯(1850m)、高低差500m 累積登高差500+170(白駒池~高見石)=670m
アドバイス:全般に樹林の中のコースだが、唯一高見石から渋の湯に下る途中にある賽ノ河原付近は、広いルンゼ状の地形で吹きさらしの場所を通るので、強風時や視界が悪い時は要注意。
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