蓼科山 雪山コース情報
八ヶ岳の雪山の登竜門 本格的な雪山登山の入門コース
蓼科山(標高2530m)は諏訪富士ともよばれ一見独立峰のように見えるが、八ヶ岳と繋がっていて、八ヶ岳連峰のひとつのピークと見なされている。八ヶ岳の北部にあるため、例年11月頃から降雪があり、12月中旬頃にはまとまった積雪がある。
冬期の登山コースは、蓼科山の南西側にある「すずらん峠(女神茶屋)」にある駐車場から登るのが一般的。山頂直下まで樹林帯に覆われているので、10本歯以上のアイゼンとピッケルを使用した本格的な雪山登山の入門者におすすめのコースだ。
コースの概観は、緩やかな道と急な道が交互に3回繰り返され、最後の3回目の急斜面は標高差300m以上を一気に上がり山頂に導かれるもの。
最初は緩やかな道からはじまり、アイゼンがなくても歩けるが、しばらく進んだ左側の急斜面を登るところでアイゼンを装着したほうが良い。
標高差約100mほどの急斜面を上がりきると、カラマツ林の中の緩やかな道となる。それもつかの間、次に約200mほどの高低差の急な斜面をジグザグに登る。急斜面では、凍結していると軽アイゼンやチェーンスパイクなどでは歯が立たない。10本歯以上のアイゼンの威力が感じられる所だ。
その急坂を登りきると再び緩やかになり、後方の展望もある平坦な広場にでる。ここが全行程のほぼ中間点で、休憩にもよい場所だ。
ここを過ぎると緩やかな登りが続き、一旦少し下った後に最後の高低差300mの急斜面となる。ほぼ一直線に急斜面を登るようになり、最後の頑張りどころだ。
標高2500m辺りまで樹林帯に覆われているが、最後の30mほどは吹きさらしの岩場を斜上するように登り山頂に達する。
厳冬期には強風にさらされることが多く、山頂直下残り30mのところで断念させられることもしばしばある。
<コースデータ>
コース:すずらん峠駐車場~(3時間)蓼科山山頂~(2時間)すずらん峠
コースタイム:約5時間
高低差:蓼科山(2530m)、すずらん峠(1730m)、高低差800m
駐車場:40台程度、簡易トイレ、登山ポスト有り ※休日は早い時間に満車となる。
アドバイス:最初の急坂を登った後のなだらかな場所は、降雪直後や強風の際にはトレースが消えることもあるので注意。山頂直下の吹きさらしに出るところは風の状況により進退を判断したい。また山頂は広いので視界が悪い時は降りる方向に注意したい。
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