金峰山登山コースガイド
廻り目平から登る金峰山登山コース
金峰山は山頂に巨岩があり、山頂付近はアルペンムードがあり奥秩父の中でも人気が高い山である。山梨県と長野県に跨る金峰山は、山梨では「きんぷさん」、長野では「きんぽうさん」と呼ばれている。今回紹介するのは、長野県川上村の廻り目平キャンプ場から登るコース。廻り目平キャンプ場の周辺は、花崗岩の岩峰が立ち並ぶ渓谷で、ロッククライマーで賑わう場所。
このコースは、山頂までのコースタイムは3時間30分ほどで、内1時間20分ほどは林道歩きとなる。コース上に岩場や鎖場はなく、山梨側の瑞牆山荘から登るコースに比べ所要時間も短く、難易度も1ランク低めと、初心者から登れるコースといえる。
金峰山荘のある廻り目平駐車場から、金峰山川沿いに通る林道を上がって行く。未舗装の林道は200mほど行くと車止めがある。
林道は終始緩やかな登りで歩きやすい。
渓流のせせらぎを聞きながら、1時間余り歩くと、広場にでる。ここから小川山や瑞牆山に向かう道が分岐している。また、沢が出合う場所でもある。
広場を横切り直進し、沢に架かる木橋を渡り、金峰山への登山道に入る。
橋を渡った後、林道は直進しているが、右側に「登山道」の矢印があるので見落とさないよう注意したい。
ここから本格的な登山道となる。
コメツガとシャクナゲ、カラマツなどが生える樹林帯の道は、カラマツの落葉がフカフカで足に優しい。
登山道は序盤は谷地形のゆるやかな登りで、中盤は尾根に上がり少し急な登りになる。標高2300m付近で傾斜は緩み平坦な道が続き、その後少し急になり金峰山小屋で森林限界に出る。
谷地形の道では沢に出られるところもあり水を補給することも可能。
高度を上げて行くと次第に樹林の背丈も低くまばらになり、目指す五丈岩が見え隠れする。
登山道に入って2時間足らず、金峰山小屋に到着。小屋の上に金峰山を眺められる休憩ベンチがある。ここからあと20分ほどで山頂だ。
休憩ベンチの先を左に入り、少し登り振り返ると小川山や眼下に小屋が見えてくる。大きな岩がゴロゴロする道を上り詰めると山頂に到達する。山頂直前で道は二手に分かれるがどちらも山頂に通じている。
<コースデータ>
コース:廻り目平キャンプ場~(1時間20分)林道終点~(1時間50分)金峰山小屋~(20分)金峰山山頂~(2時間30分)往路を戻る
コースタイム:登り3時間30分、下り2時間30分
標 高:廻り目平1570m 金峰山山頂2599m 標高差1029m
山小屋:廻り目平に金峰山荘、山頂直下に金峰山小屋がある。
水 場:コース途中の沢から給水可能
アクセス:廻り目平キャンプ場まで、中央自動車道須玉ICから約80分、中部横断自動車道八千穂高原ICから約70分 駐車場100台(有料)
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