金峰山登山コース
瑞牆山荘から登る日本百名山 金峰山
今回紹介する金峰山への登山道は、山梨県側の増冨から登るコース。韮崎駅から路線バスも運行され、増冨温泉を経由し終点の瑞牆山荘前に登山口がある。登山口には市営の無料駐車場(約100台)もある。
このコースでは途中に山小屋や水場がある。
瑞牆山荘~富士見小屋
登山口に入るとしばらくは広葉樹林の中のなだらかな登山道が続く。
傾斜が少しずつ急になり、林道を横切り、急登が続く。
途中道が分かれ、左に行くと金剛蔵王大権現を祀る里宮の祠がある。金峰山が信仰の山であることを伺わせる。
この道はそのまま進むと再び登山道と合流する。
傾斜が緩むと瑞牆山を展望できる、よい休憩ポイントがある。
登山道は広くなり、ミズナラの林の中を進み、左にみずがき自然公園への道を分け、水場を通りすぎると富士見小屋に出る。
富士見小屋前にはトイレやベンチもある。また、広いテント場があり、ここを拠点にして、瑞牆山と金峰山を合わせて登ることもできる。
富士見小屋~大日岩分岐
富士見小屋では瑞牆山への道と金峰山への道が分岐している。
小屋の前を通り直進する道が金峰山への道。
斜面から尾根に上がり、ゆるやかに登っていく。
道は飯森山を南側から巻くように付けられており、苔生した針葉樹林の中を進むようになる。
道が平坦になったところに鷹見岩への分岐がある。往復30-40分かかるので、下山時に余裕があれば寄ってみるのもいい。
鷹見岩の分岐を過ぎると下り道になり、樹林帯を抜けると大日小屋がある。大日小屋は無人小屋。水場と小さなテント場があり、富士見小屋で受け付けている。
大日小屋を過ぎると縦八丁とよばれる急坂が続き、シャックナゲが群生する中、岩場や鎖場を通過する。
急坂を登りきると大日岩の基部にでて、上方に大日岩を望みながら、鎖の付いた基部を回り込むように進む。
その先に開けた平坦地があり、小川山への道を左に分ける。
大日岩分岐~金峰山山頂
分岐を過ぎるとコメツガやシラビソ、ネズコなどが茂る尾根道になり、大きな岩がゴロゴロする道を登っていくと、突然視界が開け砂払ノ頭にでる。
砂払ノ頭は標高2,300mほどだが、ここからは樹林の背丈も低くハイマツも茂る高山の雰囲気が漂う、岩場の稜線歩きとなる。
右側が断崖絶壁の千代ノ吹上を縁を通り、ちょとした鎖場を通過する。岩峰を巻きながら進むと、金峰山小屋を経て山頂及び廻り目平への登山道が分岐する。
分岐を直進し、尚も岩場の急な道を登っていく。(分岐①)
前方に山頂にある五丈岩を見ながらガレ場を上がって行くと山頂に導かれる。
山頂には金峰山のシンボルともいわれる五丈岩があり、蔵王権現が祀られている御神体で、金櫻神社の本宮となっている。
山頂は十字路で、朝日岳、国師ヶ岳、甲武信ヶ岳に続く奥秩父縦走路と昇仙峡方面に下る道、金峰山小屋を経て廻り目平へと下る道に分岐している。
下山はそのまま来た道を戻るか、金峰山小屋を経由して、来た道に戻ることもできる。
金峰山小屋の前にはベンチがありゆっくりと休憩するのによい場所。
金峰山小屋では廻り目平への道と来た道(分岐①)に戻る道との分岐点になっている。
<コースデータ>
コース:瑞牆山荘~(50分)富士見小屋~(60分)大日小屋~(30分)大日岩分岐~(90分)金峰山小屋分岐~(20分)金峰山山頂
金峰山山頂~(40分)金峰山小屋経由・金峰山小屋分岐(分岐①)
金峰山山頂~(20分)金峰山小屋分岐(分岐①)~(140分)富士見小屋~(40分)瑞牆山荘
コースタイム:登り4時間10分 下り3時間20分(金峰山小屋経由+20分)
標高差:瑞牆山荘1510m 金峰山山頂2595m 標高差1085m
山小屋:富士見小屋、大日小屋、金峰山小屋
水 場:富士見小屋手前、大日小屋
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