初心者から登れる3000m峰
中央アルプス木曽駒ヶ岳
中央アルプス最高峰、日本百名山でもある木曽駒ヶ岳(標高2956m)。
ここでは最短コースで最もポピュラーなロープウェイ利用で登るコースを紹介します。最高所の駅として知られる駒ヶ岳ロープウェイ千畳敷駅の標高は、2600mを越えているため、千畳敷駅から山頂までのコースタイムで2時間ほど。初心者の方でも3000m峰の醍醐味を味わうことができるコースです。
千畳敷駅~乗越浄土
ロープウェイの千畳敷駅を出ると、目の前に千畳敷カールが広がっています。記念撮影の絶好のスポットです。
ここからは木曽駒ヶ岳は見えず、左にそびえる岩山は宝剣岳です。その右側の窪んだところが乗越浄土で、そこを目指して千畳敷を登ります。
左手には駒ヶ岳神社が祀られ、登山道は二手に分かれ、極楽平方面への道を分け、千畳敷の中へと進みます。
千畳敷カールの中を歩いていくと千畳敷カールの中の遊歩道の分岐がありますが、乗越浄土を目指して登っていきます。
次第に傾斜が急になり、八丁坂と呼ばれるジグザグの道を登ります。
傾斜はどんどん増し、両脇の岩壁が迫ってきます。
急なジグザグの道を登りきると、やや傾斜が緩み、乗越浄土が見えてきます。
平らな乗越浄土に着くと、前方に小高い山が見えますが、これは中岳で、まだ木曽駒ヶ岳は見えません。ここまで線駅から約1時間です。
左手に宝剣岳が大きく見え、その手前に宝剣山荘があります。
乗越浄土~中岳~木曽駒ヶ岳山頂
宝剣山荘方向に進み、山小屋を回り込むように道がついています。
平らな道を歩き、次は中岳を目指します。
中岳の手前で道は分岐し、左は中岳を巻く道です。巻き道の方が楽だと思いがちですが、ここは岩場のアップダウンのある道で難易度は上がります。中岳に登った方が楽で安全です。
次第に傾斜が増し、中岳への登りになりますが、ひと登りでピークに到達します。
中岳のピークには大岩が堆積しており、左側から大岩を縫うように進むと、前方にやっと木曽駒ヶ岳が見えます。
一端鞍部に下り、駒ヶ岳頂上山荘のテント場の横をとおり、いよいよ木曽駒ヶ岳の登りに入ります。
ガレ場の道を上がり、駒ヶ岳神社の奥社が鎮座する山頂に到着します。
山頂からは御嶽山が近くに見え、中央アルプスの山々の連なりが確認できます。北アルプス、南アルプス、八ヶ岳連峰ものぞむことができます。
下山は往路をそのまま戻ります。余裕があれば宝剣岳を往復するのもよいでしょう。但し、鎖場のある急な岩場ですので難易度は上がります。
<コースデータ>
コース:千畳敷駅~乗越浄土~中岳~木曽駒ヶ岳山頂
コースタイム:往路約2時間、復路約1時間30分
標 高:千畳敷駅2612m、木曽駒ヶ岳山頂2956m 標高差344m
(中岳と木曽駒ヶ岳の鞍部2860M、山頂との標高差96M 合計登高差440m)
アクセス情報
千畳敷駅までは、しらび平駅から駒ヶ岳ロープウェイで約8分
マイカーの場合:
しらび平までは、マイカー規制のため菅の台バスセンターの駐車場から、路線バスで約30分。菅の台バスセンターまでは、中央高速自動車道駒ヶ根ICより約5分。
公共交通機関の場合:
JR飯田線駒ヶ根駅より路線バスで菅の台バス停経由で約40分。
高速バスで駒ヶ根IC又は駒ヶ根バスセンターでしらび平行路線バスとアクセス可能。
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