北横岳登山コースガイド
八ヶ岳には横岳という名の山が2つあります。南八ヶ岳の横岳と区別するために北八ヶ岳のほうは北横岳と呼ばれています。北横岳は八ヶ岳の中で唯一の活火山で火口もありますが、特に規制などはありません。北横岳は南峰と北峰に分かれる双耳峰で北峰が2480mと少し高いピークになっています。
北八ヶ岳ロープウェイで坪庭まで行けば、1時間余りで2500m峰の山頂を踏むことができるため、初心者コースとして人気の高い山です。
今回は、ロープウェイを使わずに登るロングコースを紹介します。
北八ヶ岳登山口~山頂駅
ピラタス蓼科スノーリゾートの駐車場脇に登山口があります。
「登山口 北八ヶ岳(北横岳・縞枯山)」の大きな表示の柱が立っています。
ミズナラの林の中の道をひと登りすると、開けた草原にでて、緩やかな道になります。
ロープウェイに沿ってなだらかな道が続きます。左手には蓼科山、前方には北横岳が見えます。
まっすぐ進み、スキー場のコースを横切り、しばらく行くと道は次第に急斜を増し登るようになり、先ほど横断したスキーコースの上部の左端を歩くようになります。
スキーコース沿いの道をしばらく登ると、スキーコースを外れて左側の樹林帯へと入っていきます。
少し傾斜が緩みますが、再び次第に傾斜が増し、笹原の階段状の道を歩くようになります。
枯れた立木が目立つようになると木も疎らになり視界が開けてきます。
左前方にロープウェイ山頂駅が見えてきます。登山口から山頂駅までコースタイムで約2時間です。
山頂駅~北横岳山頂
ここからはロープウェイ利用の場合と同様のコースになります。
山頂駅の前をとおり、坪庭と呼ばれる溶岩台地へと上がり、散策路を進みます。坪庭からは前方にゴツゴツした岩山の三ツ岳が見え、右手には縞枯山、後方には遠く南アルプスが見えます。
坪庭は道がよく整備され、高山植物も咲き、散策するのによい場所です。
北横岳への分岐を左に曲がって進むと、少し下り樹林帯に入っていきます。橋を渡ると北横岳への本格的な登山道が始まります。
しばらくジグザグの道を上がって行くと傾斜が緩み、右側の樹林の合間から坪庭を見下ろすようになり、縞枯山がよく見えます。
やがて道は左にカーブし、少し下って登り返すと三ッ岳への分岐にでます。
左手の北横岳方向へと緩やかな道を進み、小さな梯子階段を上がって行くと北横岳ヒュッテの前にでます。
ベンチや外のトイレが利用でき、よい休憩スポットです。
右に下る道を入ると七ツ池を散策することができます。
北横岳の前の道を進んでいくと道は急坂になり、苔生した道を登るようになります。
階段状の道になり、樹林帯を抜ければ山頂はすぐそこです。
振り返ると八ヶ岳連峰の大展望が開けます。
着いた山頂は北横岳の南峰。さらに先に進むと北峰に到達します。
山頂からは蓼科山がよく見えます。
北峰からは大岳経由の双子池、亀甲池経由の双子池・蓼科山方面へと道が分岐しています。
山頂駅から山頂まで1時間10分ほどです。
<コースデータ>
コース:北八ヶ岳登山口~山頂駅~北横岳山頂
コースタイム:登り3時間10分 下り2時間30分
標 高:登山口1770m 山頂駅2230m 北横岳山頂(北峰)2480m
標高差710m
アクセス:登山口となるピラタス蓼科スノーリゾート(北八ヶ岳ロープウェイ)までは、中央自動車道 諏訪南IC又は諏訪ICより約50分、公共交通機関の場合は、中央本線茅野駅より路線バス利用で約1時間
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