赤岳登山コースガイド
八ヶ岳の主峰 赤岳に登りたい!
最短コースは?
八ヶ岳の最高峰、赤岳(2899m)への登山道は、縦走路以外でも複数のコースがあります。
①南沢コース
美濃戸口~北沢・南沢分岐~南沢コース~行者小屋~文三郎尾根~赤岳山頂
コースタイム:山頂まで4時間50分
②北沢コース
美濃戸口~北沢・南沢分岐~北沢コース~赤岳鉱泉~行者小屋~文三郎尾根~赤岳山頂
コースタイム:5時間35分
③地蔵尾根コース
行者小屋~地蔵尾根~地蔵の頭~赤岳山頂
※行者小屋まではの上記1)南沢コース又は2)北沢コース
コースタイム:行者小屋~赤岳山頂2時間10分、南沢コースで行者小屋まで3時間(山頂まで5時間10分)、北沢コースで行者小屋まで3時間45分(山頂まで5時間55分)
④県界尾根コース
清里口~小天狗~大天狗~赤岳山頂
南牧村口~小天狗~大天狗~赤岳山頂
コースタイム:5時間
⑤真教寺尾根コース
美し森~羽衣池~牛首山~赤岳山頂
コースタイム:6時間30分
コースタイムから①南沢コースが最短で4時間50分で登ることができます。
③④⑤のコースは梯子や鎖場も多く難易度が上がります。
さらに①②のコースでは赤岳山荘の登山者用駐車場まで車で行くことができれば、美濃戸口~北沢・南沢分岐間の約1時間が短縮できます。その場合は南沢コースだと山頂まで3時間50分とうことになり、十分日帰り可能な登山となります。
それでも体力的に日帰りは厳しいという方は、行者小屋や赤岳頂上山荘又は、②北沢コースで赤岳鉱泉に1泊することも考えられます。
南沢コース~文三郎尾根
ここでは、赤岳登山で最もポミュラーでしかも最短コースでもある南沢・文三郎尾根コースを紹介します。
美濃戸口から林道を辿り赤岳山荘まで歩いて約1時間。
駐車場は赤岳山荘とやまのこ村の2箇所あり、合わせて約140台ほど。
但し、シーズン中は混雑するため早朝に着かないと駐車できないこともあります。
また、駐車場までの林道は狭い箇所もあり、車がすれ違えないところもあったり、未舗装のため凹凸がある箇所もあり車高の高い車のほうが安心です。
駐車場からは林道を先に進むとすぐに南沢・北沢の分岐があり、北沢はさらに林道を進みますが、南沢コースはそこから登山道に入ります。
堰堤を越え、なだらかな道を進み最初の橋を渡ります。
尾根上の道で両脇にロープの張られたホテイランの生育地を通り抜けていきます。
橋を渡り返していくと、左の急な斜面へと金網状の階段を上がって行きます。
その後は斜面をつづら折りに登っていきます。
南沢に架かる橋を何度も渡り返しながら高度を上げて行きます。
やがて崩壊地のような沢石がゴロゴロしたところを登るようになります。
両脇が苔生した緩やかな登山道を上がって行きます。
一部沢の脇を歩くようなところもあります。沢を歩くのはごく一部で、すぐに脇に入る道があります。そのまま沢を上がって行かないよう注意しましょう。
やがて水のない広い河原に出て進みますが、再び樹林帯に入ります。この辺りからは傾斜が緩やかな道が長く続きます。
再び河原に出ると、前方に赤岳~横岳の稜線が見えてきます。
ここまで来れば行者小屋まであとわずかです。
行者小屋に到着。
ここまで赤岳山荘の駐車場からコースタイムで2時間です。
ベンチや水場、トイレがあります。
行者小屋~文三郎尾根~赤岳山頂
行者小屋からは赤岳鉱泉に行く道と地蔵尾根への道と今回進む文三郎尾根への道に分岐しています。
広いテント場を通り抜け、文三郎尾根への道に入ります。
登山道を少し進むと、阿弥陀岳への分岐を右に分け、次第に登山道も傾斜も増してきます。
登山道はジグザグに道を上がるようになり、やがて森林限界を越え急な長い長い階段状の道になります。このコースで最もキツク感じるところかもしれません。
急登を登り詰めると、中岳・阿弥陀岳からの道と合流します。
ここからはガレ場と岩場の道になります。
岩場での鎖場や梯子が続きます。
登山者のすれ違いや落石などに注意しながら、岩場では三点支持でしっかりと登っていきます。
岩場のペンキマーク、矢印に注意して進みましょう。
最後に長い鎖場を経て、梯子を登るといよいよ祠のある山頂に到着します。
山頂は二つのピークに分かれていて、片方には祠が祀られており、片方に赤岳頂上山荘があります。
行者小屋から山頂までコースタイムで1時間50分。
<コースデータ>
コース:南沢・文三郎コース
コースタイム:赤岳山荘駐車場~赤岳山頂3時間50分 同ルート下山3時間
標 高:赤岳山荘1690m 赤岳山頂2899m 標高差1209m
※美濃戸口には八ヶ岳山荘の駐車場があり、そこから歩く場合は、登り1時間、下り50分がプラスされます。
※JR中央本線茅野駅から路線バスで美濃戸口まで約40分、関東方面からは美濃戸口への深夜バスがある。
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