横岳への登山コースガイド
八ヶ岳の横岳は主峰赤岳に次いで標高が高い山。南八ヶ岳の主稜線にある山で、岩峰を連ねその最高峰が奥の院(2829m)と呼ばれるピークです。横岳へのルートは、美濃戸口から約6時間、桜平登山口から約4時間かかりますが、今回紹介する杣添尾根コースは、海ノ口自然郷登山口から約3時間30分で横岳への最短ルートとなります。しかも美濃戸や桜平からだと険しい岩場の鎖場が連続する箇所を通過しなければなりませんが、杣添尾根からですと奥の院に登る梯子はあるものの全体として難しい箇所はなく初級者向きのルートと言ってよいでしょう。
杣添尾根コース
登山口~横岳山頂(奥の院)
登山口は八ヶ岳の東側にある海ノ口自然郷の別荘地の奥にあります。登山道は、はじめ富士見岩遊歩道を進みます。
別荘地の中を進む道は何度か道路を横切り、遊歩道も何度か分岐しますが、道標に従い「杣添尾根・横岳」方面へと進んで行きます。
20分程歩くと林道に出て左折し、橋を渡ると右側に東屋が見えてきます。その先に改めて登山口があり、ここから本格的な登山道に入ります。
ここには簡易トイレがあります。
※2024年現在、夏山シーズンにはここまで車が入れるようになっています。
登山道に入ると杣添川の枝沢を渡り、杣添尾根へ取付く急斜面が続きます。
このような表示が標高100mごとに設置されておりいい励みになります。
標高2300mあたりで急な登り道は一端落ち着きます。
中間点を過ぎ、標高2500mあたりから少しずつ視界が開けてきます。
一気に視界が開けると、その先に展望所があり、前方に目指す横岳の稜線が見えます。左手方向には赤岳も見えてきます。ここまで登山口から約2時間です。
展望所から先はハイマツを切り倒して作った道で、少し歩き難い道となり、ロープを頼りに登るところもあります。
その先はガレ場をジグザクに登り上げて行きます。
突き当たった稜線は、八ヶ岳の縦走路で三叉峰(2825m)というピークにあたります。縦走路を右に進み、稜線歩きになります。
一端少し下り、登り返していきます。梯子2箇所を登った岩場の上が横岳のピークで奥の院に到達します。
山頂からは南北の八ヶ岳連峰を一望に見渡すことができます。
稜線闊歩
奥の院の先(北側)は硫黄岳への鎖が連続する岩場になります。
奥の院から南側(来た道)は、三叉峰を挟んで南北400mほどは鎖場もなく、天気がよければ稜線を高山植物を観察したり写真を撮ったりしながらのんびりと歩くことができます。
<コースデータ>
コース:海ノ口自然郷横岳登山口~杣添尾根~三叉峰~横岳山頂(奥の院)
標 高:登山口1750m 山頂2829m 標高差1079m
タイム:標準コースタイム 登り3時間30分 下り2時間10分
※登山口にある道路わきの駐車スペースは10台ほどしかなく、夏のシーズンは6時前に行かないと一杯になってしまいます。
※2024年現在、夏山シーズンには南八ヶ岳林道が開放され(南牧村・県界尾根登山口の先から杣添尾根登山口まで一般車両通行阿能)、登りコースタイムはさらに20分短縮されました。登山口には20台ほどの駐車スペースがあります。
登山ガイドプラン
八ヶ岳ネイチャークルーズでは、本コースで登る横岳登山のサポート・ガイドを行っています。
詳細は以下をご覧ください。
また、ご希望の日程で実施するカスタマイズガイドプランも承っております。
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