日向山の古道ルート
日向山へは、唯一の登山口である矢立石登山口から登るのが一般的です。以前は錦滝から登るコースもありましたが、現在は崖崩れのため歩行者も通行止めとなっています。矢立石登山口には車を停めるスペースがあまりないため、休日にはすぐにいっぱいになってしまい、尾白川渓谷の入口にある大きな駐車場から矢立石登山口まで50分ほど歩いて登るのが一般的になっています。
この日向山には、もうひとつの登路である古道ルートがあります。古の人々が使用したと言われるこのルートは、日向山山頂から北東方向に延びる尾根が利用されています。
ルート上には赤テープや踏み跡はあり、道は比較的明瞭ですが、上部では背の低い笹藪となり一部不明瞭な箇所もあり、さらに尾根は幾重にも分岐しています。そのため特に下降時には読図のスキルが試されるコースです。
途中には石造りの炭焼き窯の跡や祠などもあり、古の人々がこの道を利用していた面影を伺い知ることができます。
このルートの終盤では、笹薮をかき分けて登っていくと前方に樹林帯がでてきて、行く手を阻みます。道が不明瞭になり進むべき方向に迷うかもしれませんが、斜面を右方向にトラバースするように進み、背の低いカラマツの樹林帯を縫うようにやや登っていくと、山頂から続くあの白砂が見えてきます。
このルートは、苦労して登った甲斐をより感じられ、静かな山歩きをしたい方にはおすすのルートかもしれません。
このルートは一般登山道ではないため道標などはありません。登路を熟知している方や読図スキルを身につけている方と同行されることをおすすめします。
古道ルートで登る日向山ガイド登山
この古道で登る日向山へのガイドプラン(読図解説付き)はこちら。
日程や出発時間を設定できるカスタマイズガイドプランもございます。
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