入笠山の古道「法華道」
入笠山周回コースで古道に寄り道!
今回紹介するコースは、以前に入笠山周回コースとして紹介したコースを基本として、そのコースの途中から古道を経由するルートになります。
法華道(ほっけみち)は、甲斐の国と長野県伊那谷を結ぶ最短ルートで、秋葉街道と甲州街道を入笠山を横断して結んでいる古道です。
室町時代、山梨県の身延山から法華宗(日蓮宗)を伝えるために高僧が歩いた道といわれています。
全長約22Kmの道程ですが、今回歩くのはそのごく一部です。古道にはいくつもの石仏や法華経伝来の足跡を今に伝えています。
入笠山のゴンドラ山頂駅からスタートします。
入笠山のゴンドラ山頂駅から途中まではこちらをご参照ください。
入笠牧場を過ぎて林道を少し進んだ右側に「入笠山~鹿嶺高原 トレッキングコース」という道標があり、そこを上がっていきます。
ひと登りすると、御所平峠という場所に出て道は分岐しています。
そこを左方向へ尾根伝いに直進します。
稜線上をしばらく進むと小高いピークに高見岩という看板が見えてきます。
ここは見張り場の跡で、かつては仮小屋もあったようです。
カラマツ林の道をしばらく歩いていくと、こちらも小高いピークの上に、石造が並ぶ高座岩があります。
高座岩は、身延山の僧侶が高座に適した岩の上で従者に説法をしたと伝えられている場所です。
ここは見晴らしもよいところです。
ここから古道を離れ、急な笹原の斜面を下って、古道に入る前に通ってきた林道の先にでます。
林道にでたら右に進むとすぐにテイ沢が流れる分岐点に着きます。
ここからは以前に紹介した入笠山周回コースをご参照ください。テイ沢を遡り、大河原湿原を経由して入笠山へと登るコースへと続きます。入笠山周回コース
この地域は南アルプスジオパークにも認定されている場所で、周辺は中央構造線が通っており、この周辺の地形に大きな影響を及ぼしています。そしてそのことと古くから人々が往来していた道があったことは偶然ではないようです。
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